Calendar
2017.06.
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

welcom!
doll03A-28.gif
訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
拍手する
ランキング参加中
ユーザータグ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
RSSフィード

my favorite novels

読んだ小説の感想をアップします。

スポンサーサイト
--.--.-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2009.09.07 Mon 15:33
町長選挙

評価:☆4.5

ネタバレしてるので注意!

大好きな奥田さんのトンデモ精神科医・伊良部シリーズ3作目、待望の文庫化。
これまでと違い、4編のうち3編がある著名人をモデルにして書かれたもので、
(読めば必ず誰だか分かります)
彼らのキャラが強すぎて、少々伊良部先生の存在感が薄くなっています。
が、大物相手でもとことんマイペースを貫く姿はやはり相変わらず。
好き放題やらかしてくれますが、前2作と違い、今回は・・・・泣かされました。

私が一番好きなのは「オーナー」。
マスコミ恐怖症になった主人公の”ナベマン”が伊良部の車で高速を暴走し、
東京の夜景をバックに戦後の日本を建て直した自分達の世代の努力と誇りに思いを馳せ、
そして若き日々の遠い記憶を回想し、
「時代は変わった、年寄りの出る幕はもうない」と全てを終わりにしようと決心するシーン。

この流れがめちゃくちゃ切なくて、でもものすごくきれいで潔くて。
そして何かとても大事なメッセージが書かれてある気がして、
何度も何度も読み返してしまいました。

時代は変わっても受け継いでいかねばならないものだってあるはずなのに、
私たち若い世代はそれを忘れ、年配者への感謝や敬意を持つこともせず、
ただ贅沢の塊になったこの国で好き勝手生きている。

時代の移り変わりとともに柔軟な考え方も必要だけど、
ナベマンは最後の最後まで自分の誇りを捨てずに貫いた。
そして伊良部が提案した”生前葬”での首相のスピーチを読みながら、
もう涙が止まりませんでした。


大物を主人公にし、一歩書き方を間違えればただの嫌味になりかねないのに。
それをこんなにも愛情と人情たっぷりに、
メッセージ性のある物語へ仕上げてくれる奥田さんは改めてすごい!
フィクションだと分かっていながら、私、”ナベマン”に対する見方が変わりました。

他の3つも勿論面白いのでお勧め。


スポンサーサイト

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2009.06.25 Thu 20:21
七回死んだ男

評価:☆5

ミステリーとコメディー、絶妙なバランスの”落とし穴”

久々のヒットです!
面白いという評判は聞いてましたが大当たりでした。

”反復落とし穴”に落ちることで同じ1日を9回繰り返すという
特異な体質を持った主人公が、
殺される運命にある祖父をあらゆる手を尽くして救おうとする話。

蘇っても蘇っても殺される祖父、一体なぜ?
どうしたらいいのか?

反復する”運命の日”の中で、
どうやったら祖父を殺されずに済むかと四苦八苦する主人公の姿が
途中からなんだか滑稽で、でもちょっと可愛そうにも思えたり。
ミステリーなのになぜかコミカルなのがたまらなく面白い!

文章そのものがユーモアに富んでいるとか、
(例えば荻原浩、奥田英朗などのように)
会話が面白くてついつい吹き出してしまうとか、
そういった感じではなくて。

あくまでミステリー、推理小説であって、
決しておちゃらけた話ではない。何より主人公は必死なのに。
「次はどういう策を練るんだろう?」
って、途中からもう楽しくて仕方なくて。
それでも頓挫する姿がまた面白くて・・・・
しかし、自分も一緒になって「なぜ?どうしたらいい?」と考えてしまう。
どちらにも偏らない、絶妙なこのバランス感が最高です。
ハマりました。

ぜひ読んでみてください。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.12.26 Fri 19:55
延長戦に入りました

評価:エッセイなのでなし

奥田流・ユーモア小説の原点

奥田さんが作家デビューする以前に雑誌に掲載していた
スポーツエッセイ34篇をまとめたもの。
あまり知られていない作品だと思いますが、めちゃくちゃ面白いです。

あとがきにあるように、あらゆるスポーツに「茶々を入れている」爆笑本。
「冗談です」と何度も出てきますが、その着眼点のユニークさに脱帽します。
いくつか紹介すると、

・「ア」と「イ」で始まる名字の選手はトップバッターに適している
・小学生のときの50メートル走のタイムで性格診断ができる
・沢村賞の由来となる「伝説」は実は怪しい

さぁ、なぜでしょう?知りたい方は読んでください。

つい「変わった見方」でスポーツを見てしまう、とも奥田さんは仰ってますが、
他人とは違ったところに目をつけてそこから話のネタを拾ってこれる、
そういうセンスが後の「イン・ザ・プール」から始まる伊良部シリーズにも
生かされていることは言うまでもないでしょう。
スポーツファン、奥田さんファン、共に必見です。




にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.12.24 Wed 17:56
空中ブランコ 2

評価:☆5

一度は通ってみたいはちゃめちゃな精神外科

何度も読み返してしまう大好きな作品、今更ですがレビュー書きます。

これはもう、文句なしの面白さとしか紹介が出来ないです。
「イン・ザ・プール」に続くトンデモ精神科医・伊良部シリーズ第二弾、
そして第131回直木賞受賞作。

ここに登場する5人の患者達、それぞれが違った悩みを持っていますが、
その根本の部分には「ああ、それわかる!」というのが必ずひとつはあります。
伊良部の見出したむちゃくちゃな解決法に笑わされ、翻弄されながらも、
最後は「そうか、なるほどな」とじんわり感動してしまう。

思い通りにいかなくなった時、人は必死になってもがくけれど、
その原因は思ったよりもずっとシンプルで、
気が付けば「ああ、こんなことだったのか」と思うほど簡単なことだったりする。
それを的確に見つけ、体当たりで解決へ導く伊良部はやっぱりすごい。


とにかく騙されたと思って、一度通ってみてください。
"治療"を終えて伊良部総合病院神経科から我が家に帰るとき、
きっとあなたの心もどこかスっと軽くなったような感じを受けるでしょう。




にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.12.18 Thu 23:45
怪笑小説

評価:☆4

「毒笑小説」「黒笑小説」よりもまず先に出版されたのがこちら。
バカバカしすぎて呆れながらも、笑わずにはいられない9つの短編集。

後の2作とは違うところは、最後に東野さん自身のあとがきがある点であり、
しかもそれが各1編づつに、であるからこれはかなりおいしい。
ファンにとってはそれだけでも買う価値のある作品になっています。
私自身、食い入るように読んでしまいました。

さて中身ですが、どれも万遍なく面白く、
3作の中でまず先陣を切って出版されたこともあり、
巻末の真保裕一さんの解説ではないが「まだまだ猫かぶってるな」という感じもします。
しかし、バラエティーに富んだ皮肉とユーモアがたっぷりと込められていて、
東野圭吾のお笑いの世界入門書に相応しい味付けがされた1冊になっていると思う。

「超たぬき理論」が群を抜いて本当にくだらないが、それでいてかなり面白い。
理論の展開の仕方にはやはり理系の東野さんらしさがのぞいていて、
アホらしいのになぜかふむふむ、と納得しながら読めてしまうから恐ろしい。
3冊で終わらずに、また近いうちに同じテイストの作品を書いて欲しいと切実に願います。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.06.09 Mon 14:08
毒笑小説


評価:☆4


「黒笑小説」の直後に読んだので、
どうしてもちらと比較しての感想になってしまうのですが。
シニカルな作品が多かった前作と比べ(書かれたのは毒笑のほうが先です)、
こちらはプッ・・!と吹き出してしまうような笑いがところどころで起きます。
が、中にはしんみりした作品や本業のミステリーも収められており、
黒笑よりも幅広く楽しめる1冊ともいえるかもしれません。

思わず声を出して笑ってしまったのが「ホームアローンじいさん」。
家族が出かけた隙に孫のAVを観賞しようと企むのですが・・
このじいさんの行動がお笑いのコントばりにマヌケで、何度読み返しても笑えます。

巻頭の「誘拐天国」も、おじいさんが主人公の話。
孫と遊びたいがばかりに誘拐してしまうのですが、
とにかく発想がはちゃめちゃで、怖いもの知らず。
先日読んだ荻原さんの「誘拐ラプソディ」然り、
子供と老人ってそれだけで何でもアリになっちゃうから、
正直ズルイよな~(笑)と思ってしまいます。

私としては「黒笑小説」のほうが好みですが、
テイストとしてはほぼ同じなので、
どちらかを読んで気に入ればもう一方も読んでいただきたいです。
もちろん「怪笑小説」も後日購入する予定です。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.06.09 Mon 14:07
黒笑小説


評価:☆4


俗物作家東野がヤケクソで描く文壇事情など13の黒い笑い。

上記は帯の文句ですが、
正直、「東野さんこういうのも書くんだ~」と、いい意味で期待を裏切られた短編集。

まず、最初の4編でいきなり度肝を抜かれます。
彼が"直木賞"を受賞するに至る経緯、更に受賞した際のコメントをご存知の方なら、
思わず「ここまで書いていいの?東野さん!」と言いたくなるでしょう。
しかも、これを書いたのは受賞する以前。
若干冷や汗が滲み出てきますが、しかし受賞した今だからこそ笑って読める?
東野さん、ますます好きになりました。

中盤、少々おふざけが過ぎるかな?(笑)という作品も登場しますが、
発想がとてもユーモアで奇抜なのにオチがしっかり的を得ていたりするので、
バカバカしいなぁ・・と思いながら読んでも最後は「あるある・・わかるかも」と
なぜか妙に納得させられてしまうのです。
う~ん、あっぱれ。

個人的に好きなのは「シンデレラ白夜行」。
かの名作「白夜行」を童話の世界に当てはめた?話で、
思いっきり"黒い"ですが、この"してやられた感"が最高に心地良い。

少々「世にも奇妙な物語」チックな雰囲気の「臨界家族」も気に入ってます。
実際ありそうなのでゾっとするんですが・・
これはいいテーマを取り上げてくれたなぁと感心した1作。


東野さんの作品はミステリーしか読んだことがない!という方、
待ち合わせ時間の暇つぶしにはぜひこの1冊をお勧めします。
読んで損はないですよ。

【参考までに】
直木賞受賞 東野氏 「ゲームに勝ててよかった」


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.05.16 Fri 00:23
誘拐ラプソディー


評価:☆4.5


ザ・ユーモア小説!
久々に読みながら笑え、そして泣けました。

借金地獄から逃げるために、会社の社長を襲いお金と車を奪った伊達秀吉。
だがその所持金も底を尽き、行く場所もなくなり、
自殺しようかと考え始めたところに金持ちの子供・伝助が現れる。
秀吉は、その子を誘拐して身代金を手に入れることを思いつくが・・・・・。

ツイてないことに、伝助の父親は暴力団の組長!
それに気づくまでの秀吉のマヌケな思考がかなり滑稽で面白いです。
そして、誘拐されたことも分からずにはしゃぐちょっとバカな子供、伝助。
最初は扱いに困っていた秀吉だが、
共に修羅場をくぐり抜けるうちに"友情"が芽生えてくる。
少しづつ変化していくふたりの様子の描き方、う~ん、うまい!と唸ってしまいます。

ダメ男とちょっとバカで生意気な子供の書き方も本当にうまい。
秀吉も伝助も本当に生き生きとしていて、
まるで漫画を読んでいるかのようにふたりの姿が目の前に浮かぶのです。
読み終える頃には、彼らが実在の人物かのように思えてきてました。
小説の中だけで生きているなんて勿体ないし、信じがたい。
ふたりの「その後」が知りたいです。

奥田さんの「イン・ザ・プール」など好きな方にはお勧め。
最後はしっかりふたりに心を動かされてしまい、
思わずジーン・・と目頭が熱くなりました。
きっと荻原さんの思うつぼ!?ですね。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

「奪取」 真保裕一
2008.04.18 Fri 10:51
奪取・上 奪取・下


評価:☆4.5

ずっと前から気になっていた作家さん。
知人のお勧めもあり、年末年始の暇な時に読もうと購入しました。
この人の著書は映画化された「ホワイトアウト」が有名ですが、
タイトルに惹かれてまずこの作品から。

【上】・【下】巻とあるので最初は怯みますが、
ものすごくテンポの良い文章でサクサクと読めてしまいまいした。
気になる内容ですが、偽札づくりに青春を捧げる若者の話。
犯罪なんですけどね、どこかちょっとコミカル。

主人公たちの偽札づくりに賭ける半端じゃない情熱と結束力に、
気づいたらどんどん引き込まれ。
そして、その危なっかしさにドキドキハラハラ。
途中から登場する謎の「じじい」のキャラがまた最高にいい!

友情あり、恋(?)あり、笑いあり、涙ありの、
エンターテイメント小説であり青春ドラマ。
印刷や製紙の技術や細かい説明のくだりは少々退屈ですが、
その部分はナナメ読みしてもじゅうぶんついていけます。

気合いを入れて読むミステリーとは違って、
むしろ休憩や息抜きに気軽に手にとってほしい作品です。
頭を空っぽにして楽しんでみてください。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.04.18 Fri 10:38
インザプール


評価:☆4.5

「こいつ、本当に医者か!?」
伊良部総合病院地下にある精神科。
そこへ現代ならではの悩みを抱えた"患者たち"が迷い込む。
彼らとそのトンデモ精神科医・伊良部が繰り広げる、
深刻だけどどこかおかしな5つの奮闘記。

医師は色白でデブ、注射フェチでマザコン。
更に看護婦は露出狂!?
こんな病院、ありえない。
ありえないのに、自分も何かに悩み、壁にぶつかり、行き詰ったら
ここへ通いたいと思ってしまう。

訪れる患者たちは、皆ごく普通の現代人。
真面目なサラリーマン、
自意識過剰な20台の女性、
携帯が手放せない高校生・・。
その症状の根源を探っていくと、
自分も何か一歩踏み外したら陥ってしまいそうな心の病気を抱えてる。
だからページをめくる手が止まらない。

それでいてこの精神科医・伊良部のとんでもなさ。
腹が立つけど面白い。
周りを気にせず、自分のやりたいように、生きたいように、生きる。
追い詰められた時に誰もが忘れてしまう、シンプルだけど大事なこと。
はちゃめちゃなんだけど、伊良部の言動が患者たちにそれを思い出させてくれる。

"自分らしく"
この線引きはとても難しいと思う。
行き過ぎると自己中、わがまま、コドモ。
だけど無理して自分をよく見せる必要だって、ない。

沢山笑ったあと、深く考えさせられ、
そしてどこか肩の力が抜けていくのを感じさせられる物語です。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

Copyright © my favorite novels All Rights Reserved.

Designed by Flug

FC2Ad


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。