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まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

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訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
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「悪人」 吉田修一
2009.09.26 Sat 12:44
悪人

評価:☆4

面白い、しかし・・・タイトル負けか?

現代の若者の心の闇をとても上手く描き出した群像劇。
携帯の出会い系サイトで出会った女を殺してしまった男、
その男に本気で惚れて一緒に逃走する女。
そして被害女性が惚れていたろくでもない男。
それぞれの関わり合いから起きる悲劇、そして彼らのリアルな心情に
どんどん引き込まれてあっという間に読破してしまいました。

殺される女性の浅はかさも手に取るように分かるし、
殺す男の不甲斐なさや弱さにも読み進むうちにどんどん引き込まれます。
人は誰でも心に弱い部分を持っているのだろうけど、
そこを互いに触発し合う相手と出会った時、それは大きな負のエネルギーに変わり、
一気に誤った方向へと転がり落ちてゆくんだな・・・といいう怖さを感じました。

しかし、この犯人の男が、私にはどうしても「悪人」とは感じられず、
どこでその「悪」の部分が出てくるんだろう?と期待して読み進んだので、
最後には正直「なぁんだぁ・・・」とちょっとガッカリしてしまいました。
面白いけど何かちょっと足りないような、タイトル負けしてるような、
そんな印象が残りました。


あと、九州の田舎が舞台になっているので、方言が沢山出て来ます。
大分生まれの私にとっては馴染みのあるもので懐かしささえ感じますが、
知らない方にとってはちょっと読みにくいと思います。
私も「鉄道員」はかなり苦労しましたので・・・・・。

が、吉田さんの文章は読み手をぐいぐい引き込んでゆく巧みなテクニックで、
読み始めたらすぐに物語の世界へ入っていくことが出来ます。
個人的には「パレード」の方が後に残るものがあるので好みですが、
しかし「今夜、何か面白いものが読みたい」という時、
一晩のお供にはちょうどいい作品。お勧めです。


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2008.12.24 Wed 16:07
パレード

評価:☆4

上辺だけの付き合いの落とし穴

「こわい」という感想が多いけれど、率直に「おもしろかった」。

都内の2LDKのマンションで共に生活をする4人の男女達の物語。
それぞれの人物が順番にモノローグで語る自分自身のこと、
各々の目から見た他の登場人物のこと、そして一見平凡な共同生活のこと。
読み進むにつれてその空間にどんどん引きずられていき、
気付けば自分もそこの住人になっていた、という感覚でラストを迎えてしまいました。

その暮らしを「インターネットでチャットをしているようなもの」と言う者もいれば、
「ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した『この部屋用の私』である」
と言う者もいる。

家庭用の自分、職場用の自分、友達用の自分、
誰でも「その場」に適応する自分を自ら創り出して演じているのかもしれない・・・
偽っているわけではないけれど、しかし「ここではこの自分でいるのが最も適している」
と思うことは確かにあるし、ものすごく納得できます。
そしてこの話は、そのような生活の中にある「落とし穴」という表現が
最もしっくりくるな、と最後に思いました。

とにかく吉田修一、うまいです。
登場人物のキャラの使い分けはさることながら、
それぞれが絡まりあう中での目に見えない機微の描き方が絶妙。
他の作品もこれからどんどん読んでみることにします。




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2008.08.21 Thu 15:24
パークライフ

評価:☆3.5

今月号の「CREA」で、
伊坂さんが「どのような作品を書くのか気になる」作家さんとして名前を挙げていたうちの一人。
早速読んでみることにしました。

表題作の「パーク・ライフ」と「flowels」の二作からなる全177ページのとっても薄い小説です。
語彙も易しくて非常に読みやすかったのですが、
案の定と言っていいのか・・・筆者の意図が微妙に掴み辛い作品。
劇的なストーリーがあるわけでもなく、これと言って後に残るものもなかったです。
個人的には。

しかし、特に「パーク・ライフ」においては、その雰囲気は決して嫌いではありません。
「面白い」とか「いい話」とかではないんですが、
"日常"と"非日常"のスレスレのところをいくような不思議な感覚が心地よくて、
世の中にはまだまだ自分の知らない世界、まだ見つけていない素晴らしいものが
沢山あるのかなぁ・・・という気持ちになりました。
たまにはちょっと角度を変えて物事を見てみるのもいいかもしれません。


スタバに一人でやってきて、「私を見ないで」というオーラを発している女性たち。
見た目も、テーブルに置いた小物類までも全てが洗練されているのに、
まるで何か触れられたくない秘密でも隠し持っているように見える。
そんな彼女たちのことを表したこの一文。

「自分には隠すものもないってことを、必死になって隠してるんじゃないのかな」

私はここが一番好きです。
心当たりがあるからかな?(笑)なんか妙に説得力があります。
何か心に闇を抱えているような雰囲気を醸し出すことがかっこよく思えたり・・・
そういうの、身に覚えのある女性って少なくないと思うんですよね。
ちなみに私は、バーのカウンターでひとりで気取るのが好きです。(笑)



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