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まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

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訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
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2009.02.28 Sat 14:53
リピート

評価:4_20090213120742.gif

緊迫のサバイバル・ゲームとミステリーの融合

現在の記憶を持ったまま十ヶ月前の自分に戻れるという「リピート」体験、
それに挑んだ十人の男女たちが一人ずつ不審な死を遂げてゆく・・・という話。
設定はちょっとSFチックですが、蓋を開けてみればそこは謎めいたミステリーの世界。
誰が?なぜ?何のために?と、とにかくページを捲る手が止まりませんでした。

背表紙にある通り「そして誰もいなくなった」を連想させるストーリーですが、
そこにタイムトラベルが加わったところであっと驚きの仕掛けが誕生します。
謎が明かされてから「んんん?そう来たか!」と、
もう一度自分の頭の中を整理し、再度理解する・・・そしてまた納得、
「イニシエーション・ラブ」同様にお見事!と手を叩きたくなります。

「そして・・・」のような本格ミステリーではありませんが、種明かしは十分面白いです。
トリックそのものは決して難しいものではなく、むしろシンプル。
しかし、その「仕掛け方」の緻密さがこの作者の凄いところだと思います。
とても一筋縄じゃいかないのです。
頭を使うミステリーは個人的に好きなので楽しませてもらいました。

危険に身を晒されたとき、自分を守るために人はどういった行動をとるのか・・・
互いを疑い合い、騙し合い、出し抜こうと必死になる登場人物たちの心理が、
とてもリアルで作品全体に緊張感を与えているので、中だるみもありません。
主人公の青年の中に徐々に芽生える黒い感情、自己愛、
そのあたりもとても面白いのですが、しかしまた恐ろしくも感じました。
結局、欲望の赴くままに生きてもろくなことにはならない、人間は謙虚であるべきだ、
この作品にはそういうメッセージも込められていたように思います。


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2009.02.02 Mon 20:26
イニシエーション・ラブ

評価:4.gif

”答え合わせ”に充実感が得られる再読必死本

”そういう類の本”とは知っていて読みましたが、完全にやられました。
ラストで突然それまでの物語が一気に180度グルっと回転し、
「え?は?何これ?」と、ただただ混乱の波にのまれてしまう。

冷静に、落ち着いて、もう一度整理を・・・と解説を読み、
謎解きに大よその見当がついたところで、「なるほど・・・」と。
しかしそれでも足らず、ネット上で更なる詳しい解説を探しました。
その全貌が明らかになった今は、「すごいな」の一言。
まるで白と黒とが反転するかのように一瞬にして物語が姿を変える、
あの虚をつかれた感じは最高にミステリー好きの心を揺さぶります。

しかし、全てがクリアになってしまえばただの青春恋愛小説。
この点が「だから何?」と評価の分かれ目になるんでしょうが、
そもそもが「トリックありき」な作品なので仕方ない。
なのであえて内容には言及しませんが、個人的には楽しめました。
「イニシエーション」の意味などなかなか的を得てると感じました。

同じく叙述トリックものとして「葉桜の頃に君を思うということ」が有名ですが、
あちらほどは好みが分かれることはないと思うので
これからどんどん周りにもお勧めしたいと思います。
答え合わせによって得られる充実感と爽快感、是非お試しください。



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