Calendar
2017.05.
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
プロフィール

まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

welcom!
doll03A-28.gif
訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
拍手する
ランキング参加中
ユーザータグ
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
RSSフィード

my favorite novels

読んだ小説の感想をアップします。

スポンサーサイト
--.--.-- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.10.14 Tue 22:34
愛がいない部屋

評価:☆4.5

「スローグッドバイ」「1ポンドの悲しみ」に続く
石田さんの恋愛短篇集3冊目。

東京の超高層マンションを舞台に、
そこに住む様々な住人の生活を描き出した作品。
今回はまた少しテイストが違いますが、やっぱりいいです。

外からの印象だけでは人の本当の姿って分からない。
寂しさで心にポッカリあいた穴はどうやったら埋めることが出来るのか?
誰もが苦しみもがきながらも幸せを手に入れたいと願うのに、
なかなか思い通りにいかなくて、読みながら胸がしめつけられます。


例えば「17ヶ月」では、30後半になって念願の出産をした女性が、
"母親は子供を産んだというだけで、自分という存在のすべてを
子どもにさしださなければならないのだろうか。"
と考えるシーンがあります。
彼女にとっては子どもと同じくらい、仕事もひとりの時間も大事だった。

こういう誰にも言えない女性の苦悩などを、
柔らかくも確実に伝える独特な世界観を石田さんは持っている。
人間のどうしようもない部分、理屈で割り切れない部分、
それらの表現の仕方がものすごく絶妙で心を揺さぶられます。

そしてどの話にも共通してるのですが、
最後にキラリと光るのが"女性の強さ"。
答えなんてなくても、なんだか前向きな気持ちになれる。
ハッピーエンドとはまた一味違う余韻を残してくれます。


3冊の中ではこちらが一番"大人のための恋愛小説"という印象。
今読んだからこそこういう感想を持てたのだと思います。



スポンサーサイト

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.08.15 Fri 22:01
1ポンドの悲しみ

評価:☆5

「スローグッドバイ」に続く石田さんの恋愛短編の第二集で、
30代の恋愛がテーマにされています。
共感出来るけれども決してリアル過ぎず、かと言って甘すぎることもなく、
どれもが切なくも心温まる素敵なストーリー。

短編の良さって日常の「断片」を切り取ることが出来るところ、
つまり美しい場面を美しいままに描ききれることだと思うんです。
その場面より以前に、またはその場面より後に、
どのようなことがあったのかは分からないから、
残された余韻に浸りつつ色々な想像をめぐらせることが出来ます。


程よい距離を保ちお互いを尊重しつつ育むのが30代の恋愛なのかな?
ものすごく激しい情熱もなければ、醜い嫉妬や執着もない。
様々な体験を経て、焦りや迷いもなくなったからこそ
こういう気持ちで恋愛が出来るのかなぁと思います。
穏やかにもその"瞬間"の気持ちの昂ぶりがごく自然体で描かれていて、
とても爽やかで好感が持てます。
一番好きなのは一篇目の「ふたりの名前」。
"第三者"の出現で微妙に関係が変化するカップルの様子が
鮮やかに目に浮かんでとても優しい気持ちになれます。
物事は「きっかけひとつ」だなぁ。

結婚しているカップルも二組出てきますが、それぞれがまた対照的。
『結婚なんて一度始まってしまえば、ただの共同生活だ。』
寂しいけれどそれが現実なんですよね。
でも努力次第で多少はロマンチックな演出が出来る。
大事なのは思いやりですかね・・・。
そんなことを考えさせられつつも決して堅苦しくはないこの作品、
男女問わずお勧めです!!



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.04.17 Thu 23:40
波のうえの魔術師


評価:☆3

タイトルからして、一体どんな話なのだろう・・と思っていたら、
「波」とは、なんと「株価の波」のこと。
そして「魔術師」とは、投資に人生を捧げる老人のことで、
この老人に見抜かれて弟子になったひとりの青年が主人公。

この2人がコンビを組み、
<融資つき変額保険>を老人に売りつけた都市銀行への「恩返し」として、
「秋のディール」という計画を実行しようとする。

このコンビの師弟関係にも惹きつけられたし、
決戦の日が近づいてくるまでの緊張感も楽しめました。
心なしか、
IWGPの番外編「赤・黒」を彷彿とさせるストーリーだった気がします。

ですが、正直、
私は株とか、あんまり・・というよりほとんど無知な人間なので、
何が起きているのか細部まで理解できず、
大まかな動向にしかついていけなかったのがすごく残念です。
知識があればもう少し、スリルを味わえたはずなのですが、
どうやらこの辺も、勉強の必要がありそうです・・。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.04.17 Thu 23:29
うつくしい子供


評価:☆3.5

「池袋ウエストゲートパーク」でデビューした翌年に刊行された、
石田衣良の初の長篇。
犯罪を犯した13歳の少年の兄・幹夫(14歳)が主人公で、
この「ぼく」と、事件を取材する入社三年目の新聞記者「山崎」という男のふたつの目線から語られいます。
「ぼく」は事件の内側から、「山崎」は外側から、それぞれ交互に登場する。
この二つの異なった語り口を楽しみながら、
最初は自分も傍観者のつもりで読んでいたのですが、
事件の核心をついた部分から一気に「ぼく」を主体にスピード感を増して語られていくのが、やられた、という感じ。
そしてまた断章構成が用いられているので、
「ぼく」の感情の合間にスリル感、緊張感がうまく絡み合っているのが面白い。
1冊で2度おいしいような小説です。
少年犯罪とそれに苦しむ身内・・そう聞くと重い内容ですが、
「ぼく」はストーリーが進むとともにどんどん成長していき、
自分の手で事件を調べ、弟の心理(事件の核心)に近づいていこうとする。
これが解き明かされいくまでのゾクゾクする感じ、
そしていくつかの悲しいエピソード、
魅せられながら考えさせられもする・・
だけど最後には明るい光が射して終わるのが石田衣良らしいなぁと思います。
なので、感銘を受けるというより、素直に「面白かった」と思わせられる、そんな1冊です。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

「4TEEN」 石田衣良
2008.04.17 Thu 23:18
4TEEN


評価:☆5

私が石田衣良にハマるきっかけになった、大事な1冊。
第129回直木賞受賞作です。
4人の14歳の少年たちが繰り広げる8つの物語。
この少年たちのキャラクターもとてもいいし、
また、その友情の結びつきが思春期ならではの熱っぽさというか、
俗にいう「あつい友情」という感じで、
思わず「頑張れ!!」と声をかけたくなる。
そして、その友情を軸に描き出されるストーリーのどれもが斬新で、
目を離せない面白さ。

4人の行動力とか、少年らしい純粋さや爽やかさとか、
もう本の中から飛び出してきそうな躍動感に溢れていて、
読んでいて胸がドキドキしてきます。
自分たちの周りで起きること全てに
真正面から全力でぶつかっていく4人の少年の姿は、
忘れかけていた青春時代の無垢な情熱を呼び起こしてくれます。
そして、次は何を起こしてくれるのだろう?と、
ページをめくるたびワクワクするのです。

重いテーマを扱っていても、なぜか残るのはすがすがしさ。
後に色々な作品を読んで気付くのですが、
これが石田衣良の真骨頂だと思います。
生々しい描写なのに「きれい」。
実は最初は戸惑いもあったのですが、慣れてしまえばこっちのものです。
おかげで、他の作家の作品がたまに物足りなく感じることもしばしば・・。

4人は14歳のままでこの1冊は終わるのですが、
この少年たちの続きが知りたい、と思わせられます。
ごく普通の日常に起こり得るごく平凡な出来事でも、
この4人ならきっと、「特別な出来事」に見せてくれる。
そんな気がします。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

2008.04.17 Thu 23:15
スローグッバイ


評価:☆5

初めて読んだ、男性作家の恋愛小説。
「4TEEN」で石田衣良にハマり、IWGPを読破、
そしてその次がこの作品。

色んな恋愛の形を描いた10篇の短編小説なのですが、
別れの話あり、これから始まっていく恋愛の話あり。
そのどちらにも、それぞれの形、それぞれの色がある。
切なかったり、すがすがしかったり。
ホッとしたり、思わず顔が綻びたり。
胸が痛くなる話、苦しくなる話がひとつもないんです。
どれも後味が良く、読み終わった後の余韻も最高。
ここがこの作品の何よりも素晴らしい点だと思います。

「夢のキャッチャー」「フリフリ」
「ローマンホリデー」「スローグッドバイ」が特に好き。
キザな話でも全くそう感じない。
むしろ優しい気持ちになれるのが不思議。

なんだか一気に読むのがもったいないような・・
石田さんご自身があとがきに書いているように、
寝る前にベッドの中で1つづつ読むのがいいかもしれません。
どれもが短いストーリーなのに、
読むのに費やした時間より長く、素敵な余韻に浸らせてくれます。

男性作家の恋愛ものに興味を抱かせてくれた、大切な1冊です。
そして何より、今20代後半のこの年齢で読んだからこそ、
こういう感想が持てた気がします。
本当に、とてもいいタイミングで出会うことが出来ました。
自分の心に何か潤いが足りないなぁという時に、
繰り返し読みたくなる作品です。



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

Copyright © my favorite novels All Rights Reserved.

Designed by Flug

FC2Ad


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。