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まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

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訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
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「家日和」 奥田英朗
2009.09.24 Thu 15:20
家日和

評価:☆4

夫婦の日常の一コマを面白く、そして爽やかに

「マドンナ」や「ガール」のような雰囲気で書かれている作品。
夫婦をテーマに夫が主人公だったり、妻が主人公だったり、
色々な角度からそれぞれの本音を奥田流にサラっと爽やかに書いた短編集です。

馴れ合いの日常から生じるほんのちょっとした心の隙間、
または誰にでもきっとあるであろう"出来心"。
この作品に出てくるネットオークションにはまる妻も、
ロハスに夢中になる妻の滑稽さを小説に書いた夫も、
誰だって時には自分の欲望のままに突っ走りたくなる瞬間があるはず。
でも、なかなか最後までやりきれないのは、
夫であり、妻である自分の立場を思い出してしまうから。

そういう結婚の"不便さ"も軽くサラっと書きながら、
最終的には落ち着くところに落ち着いて、
「まぁいっか、これで」という風に物語をしめているのがやっぱりうまい。
夫婦なんてそう簡単に離れられない運命共同体だから、
ああだこうだと言ったって、結局は互いの存在の大きさの前に屈してしまう。
最後はホロリ、苦笑い。

その書き方が押し付けがましくなくて、かつ説教くさくもなく、
「あぁ、こういうのあるある。分かるなぁ」と思わせられるから、
やっぱり奥田さん好きだなぁ・・・・とあらためて感じました。
最後の「妻と玄米御飯」はご自身がユーモア小説を書くための心得なのかな?
と思われることもチラっと書かれてあって興味深かったです。


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「ガール」 奥田英朗
2009.01.27 Tue 19:44
ガール

評価:5.gif

「女の人生、半分はブルーだよ」

「マドンナ」を読んで以来ずっとこっちも読みたくて仕方なかったので、
文庫化させるのを今か今かと待ちわびていました。

30台の働く女性を主人公にした5つの短編集。
奥田さんは男性なのに、どうしてこんなにも女性のことが分かるの?
と思わず唸ってしまうほど、様々な場面においての女心の複雑な機微を
決して深刻にではなく、さらりと書いてのけています。

登場する女性たちは皆明るくて、前向きで、カッコよく、それでいて嫌味がない。
女性作家が書くとこうはならないよなぁ、とつくづく思うのです。

 立場は違っても、女同士は合わせ鏡だ。
 自分が彼女だったかもしれないし、彼女が自分だったかもしれない。
 そう思えば、やさしくなれる。

 (「ワーキング・マザー」より)

この部分が特に気に入っています。
専業主婦だったり、独身のキャリアウーマンだったり、シングルマザーだったり、
女性の生き方は様々ですが、それぞれに良さがあり、そして不便さがある。
どんな道を選んでも結局ブルーで、他人がうらやましくて、
あの時ああすれば・・・と、どうにもならないことを悔やんでる。

3年後、5年後、または10年後にどう生きているか分からないけれど、
今と同じく「これでいいのさ」と思っていれたらいいなぁと思う。
そういう気持ちにさせてくれる爽やかな1冊です。
とにかくお勧め!



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2008.12.26 Fri 19:55
延長戦に入りました

評価:エッセイなのでなし

奥田流・ユーモア小説の原点

奥田さんが作家デビューする以前に雑誌に掲載していた
スポーツエッセイ34篇をまとめたもの。
あまり知られていない作品だと思いますが、めちゃくちゃ面白いです。

あとがきにあるように、あらゆるスポーツに「茶々を入れている」爆笑本。
「冗談です」と何度も出てきますが、その着眼点のユニークさに脱帽します。
いくつか紹介すると、

・「ア」と「イ」で始まる名字の選手はトップバッターに適している
・小学生のときの50メートル走のタイムで性格診断ができる
・沢村賞の由来となる「伝説」は実は怪しい

さぁ、なぜでしょう?知りたい方は読んでください。

つい「変わった見方」でスポーツを見てしまう、とも奥田さんは仰ってますが、
他人とは違ったところに目をつけてそこから話のネタを拾ってこれる、
そういうセンスが後の「イン・ザ・プール」から始まる伊良部シリーズにも
生かされていることは言うまでもないでしょう。
スポーツファン、奥田さんファン、共に必見です。




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2008.04.18 Fri 10:41
マドンナ


評価:☆5

40代の働く男性たちを主人公にした、5つの短編集。
これはオススメ!
裏表紙には「上司のこと、お父さんのこと、夫のことを知りたいあなたにもぴったり」とありますが、
そんなの全く知りたくない私でも、ものすごく面白いと思った作品でした。


☆「マドンナ」
人事異動で新しくやってきた女性の部下に恋をする42歳の男性の話。
自分とひとまわり以上も歳が離れた彼女に必死になる主人公、
その姿はどこかちょっと虚しいような、哀しいような。
でもなぜだか、頑張れ課長!って応援したくなる。
会社では部下をかかえ、家に帰れば父親、一家の長。
この恋で今後の人生がどうこうなるとは思ってないし、
むしろどうにもならないからこそ、これっくらいの夢、
見させてあげてもいいんじゃないかな。
だけど、夢っていつか醒めるんですよね・・。
分かっているけど、今だけ、少しだけ。
そういう経験、自分にもあるような気がします。


☆「ダンス」
上司の言いなりにならない自由な同期・浅野が、
芳雄の会社での悩みのタネ。
部長と彼の板ばさみになり、頭をかかえる毎日。
私も我が道をいくタイプなので、
例えば会社の行事など、めんどくさいと思ったら参加しない。
自分ひとりが行かなかったことで、それが何にどう影響するのか?
と思ってしまう。
でも、全員がそう言い出したら、会社なんてものは成り立たない。
確かにそう。
だからやはり、ひとりひとりが協力しないといけない。
理屈は分かる。
要するにこれは、そういう話なんです。
変わり者の浅野という男の生き方、私は非常によく理解できる(笑)
でも、主人公の芳雄の言ってることも、確かにその通りだ。
これはほんと、よく出来た話だなぁと思います。
皆がする通りに
"右に倣え"をしなければいけない理由はどこにもないけど、
でもそれが社会ってものなのかもしれません。
人はひとりじゃ生きていけないですもんね。


☆「総務は女房」
大手家電メーカーで入社以来ずっと営業畑を歩いてきた博史だが、
局長に昇進する前の"腰かけ課長"として
初めて事務系部署へ異動となる。
その総務部というのが、中に入ってみるとなんとクセのある部署。
華の営業職に誇りを持っていた博史にとっては、
目をつぶっておけないことばかり。
2年の辛抱と分かっていても、どうしても許せない―。
事務職を見下ろしたような博史の言動には少々腹が立ちますが、
ここまで自分に自信満々な上司の下で一度働いてみたいような気もします。
ひとりの男性として、ちょっと憧れますね。
肝心なところはネタバレになるので書けませんが、
この終わり方は個人的に好きです。

☆「ボス」
自分と同い年だが相手は中途採用なので同期ではない、
そんな女性が上司としてやってきた。
彼女が部長として推し進める「改革」の数々に納得出来ない課長の葛藤。
この女性、映画版・踊る大走査線2で
真矢みきさんが演じた役とちょっとかぶります。
社内の女性社員はこの部長に憧れを示しますが、
物語は課長目線で描かれているので、
どうにもこの女性に対してイライラします(笑)
この課長の苛立ち、女の私にもなぜか手に取るように分かるんです。
働く女性はカッコイイと思うけど、
ここまで完璧な鉄化面をかぶられると正直好意は持てないですね。


☆「パティオ」この5話のなかで、これが一番好きです。
オフィスの7階から見渡せる中庭で、
いつも決まった時間にひとりで読書をしている老人。
主人公・信久は、
自分の父親と同じくらいの年齢であるその老人のことが気になって仕方ない。
彼の人生を少しだけ、覗き見してみたい。
そう思ってかけたひとことが、
果たして信久と老人の間にどういう変化をもたらすか―。
親切のつもりが、おせっかいになることもある。
年配者への中途半端な優しさが、彼らのプライドを傷つけてしまう。
自分の生き様を貫くこの老人はかっこいいけど、
でも、やっぱり誰だって、好きで孤独でいるわけじゃない。
信久と彼の遠回りで不器用なやりとりが、
切なくて、もどかしくて、だけど心があたたかくなります。
これ以上近づくと絵にならないし、
どちらかが意地を張りすぎても後味が悪い。
この微妙な距離感がすごくきれいで、
こういうふたりっていいなぁ・・って思いました。



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