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まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

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訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
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2008.12.17 Wed 20:21
マークスの山マークスの山 下

評価:☆4.5

1993年(109回)直木賞受賞作。
警察小説が好きな私に以前から知人が勧めてくれていたのですが、
文庫上下巻あわせて700P以上にもなる長編なので、
ゆっくり時間が取れる時まで・・・と読むのを先延ばししていました。

感想は、ひとことで表すなら、壮大。
女性とは思えない文章の力強さに圧倒され、ぐいぐいのめりこんでいきました。
主人公はあくまで犯人であり、彼が引き起こす壮絶な物語が作品の核。
そして「追う側」は警視庁の合田警部補と曲者の刑事たちを中心に、
彼を取り巻く警察内部の複雑な人間関係、組織というものの真の姿、
非常に緻密に構成された人間ドラマが展開されてゆくのが
とても読み応えありました。

これだけ沢山の人物達の複雑な人間関係を描きながらも内容は薄っぺらくなく、
むしろものすごく重厚でかつリアリティがあり、とにかく凄いのひと言。
精神異常者の犯人であるがゆえに殺人の動機や彼の心情がはっきりしなかった点だけ
不満と言えば不満ですが、そもそも犯人探しのミステリーではないので仕方ない。

そしてラスト、ようやく「そこ」にたどり着いた犯人、
追いかけて追いかけてやっと全ての「原点」を見つけた合田達警察の心中、
それらが全てがひとつに繋がり眼前に迫ってくるときの迫力は絶大。
警察が、そして読み手である自分が追っていたのは、一体何だったのか?
彼の姿なのか、それとも彼の人生そのものだったのか。
ジ・エンドの瞬間はホっとしたような、しかしとてもいたたまれないような、
とても言葉に表せない気持ちが胸に広がっていきました。

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