2009.02.05 Thu 20:24

評価:

これまでに読んだ雫井氏の作品とはガラリと雰囲気が違います。
昨年映画化され話題になっていたので期待して読みましたが、
個人的にはどうもいまいちです。正直、退屈な作品でした。
主人公が自室のクローゼットで以前の住人が残したらしき一冊のノートを見つけ、
そこからストーリーが展開する・・・とは予め映画の予告で知っていました。
が、想像よりも物語に起伏がないし、ノートの内容もインパクトがなく、
だんだんと飽きてしまい後半は斜め読みで済ませてしまいました。
もう少し派手な展開を想像していたから余計に期待はずれ。
一般的には「心温まるストーリー」なのでしょうが、何かが足りない・・・。
テーマがたとえば病気にしろ、事故にしろ、事件にしろ、
シンプルな叙述ものは読み手の好みが分かれるのだと思います。
荻原浩は好きですが「明日の記憶」も途中から斜め読みしましたし、
北村薫の「スキップ」もダメでした。
自分にはこういう作品はどうやら合わないようです。
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