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まどか

Author:まどか
主にミステリーが好きで色々読んでいます。特に好きな作家は東野圭吾、横山秀夫、奥田英朗、伊坂幸太郎です。

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訪問ありがとうございます。 読んだ本の感想を随時アップしていきます。ミステリー以外のものについてはネタバレしているものもあります。記事の冒頭に記入しているのでご注意ください。 気軽にコメントいただけると嬉しいです。
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2009.03.09 Mon 15:23
新宿鮫 毒猿

評価:5_20090309140522.gif

感動と興奮、溢れる衝動が止まらなくなる最高の名作

《一部ネタバレあり》

久々に、読み終えた瞬間に溢れ出す感動が止まらない作品に出会いました。
目を閉じて一通り回想し、そしてまた感慨深くなる・・・。
終盤まではただただ、面白い。しかしラストは鳥肌が立つほど心が震える。
最終的に思ったのは、「本当にいい作品。ただそれだけだ」ということです。

主人公の鮫島を今回は脇役に置き、
日本と台湾を股にかけたスケールの大きな舞台を背景に用意しながらも、
中心はあくまで「新宿」。全ての事件は、そこで起きてゆく。
主役は台湾のプロの殺し屋「毒猿」、台湾マフィアのボス、
そして台湾からやってきた部隊出身の刑事、という三人の台湾人。

鮫島は、その台湾刑事の個人捜査に協力するという形で登場し、
国境を越えて自身の権利を行使出来ない彼のために、
先陣を切って危険な事件へと足を踏み入れていくのです。
二人の互いに対する思いは、決して表立っては描かれはしないものの、
行間や言葉の切れ端から手に取るように伝わってきて、
いつの間にか自分も彼らの後援部隊になったような感覚で読んでいました。

そして、それが全て集約された最後の場面―「ヒーズ・デッド」、
この言葉、ここで耐え切れない思いが溢れ・・・
彼らの信頼関係、友情、そして刑事としての誇りと信念、
無念さ、悲しみ・・・色々なものがまとまってドっと押し寄せてきて、
視界が涙で滲み、一時ここから先に読み進むことが出来ませんでした。

アクション系は苦手なほうなのですが、
この作品に至ってはそれは一切感じませんでした。
迫力ある活劇は見所ですが、それ以上に、
ヤクザ、殺し屋、刑事、ホステス、様々な人種の生き方、感情が
「新宿」という街を舞台にリアルに交差した最高の人間ドラマ。
二作目も読んで正解!しばらくは余韻に浸れそうです。

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