2008.07.17 Thu 20:01

評価:

東野さんのわりと初期の頃の作品で、
暗号の謎解きをメインとした本格推理もの。
白馬の山荘で突然の死を遂げた兄、
その真実に迫るため妹のナオコは一年後にそこを訪れることを決意する。
暗号の鍵となるのがペンションの名前でもある「マザーグース」。
その唄の詞に隠された秘密を読解し、真実へと近づいていく・・・
という物語。
ストーリーは普通に面白く、飽きずに読めます。
が、トリックがかなり凝っていて、正直「ここまで!?」という感じもします。
ちょっと上手く出来すぎているというか、
実際こんな推理、誰が出来るだろう?と思ったりするのですが、
まぁそれこそが推理小説ですね。
ものすごくお勧めというわけではありませんが、
いわゆる東野作品の"定番"を読み尽くしたら、
こういうのに挑戦してみてもいいかも?という作品。
犯人が分かってもそこで全てが終わるわけではなく、
更に二転、三転するところがやはりこの人の凄さ。
最後の1ページまでじゅうぶんに楽しめます。
しかし、謎解きをしようと意気込むと、
間違いなく頭がこんがらがるのでご注意を・・・。
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